bibolog(備忘録)

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勉強100時間の応用情報合格体験記

こんにちは、銭形です。

先日受験した、応用情報技術者試験に合格したので、勉強の方法など書き残します。

どなたかの参考になれば幸いです。

 

内容は令和元年度秋期時点のものです。

応用情報技術者試験とは

以下の公式ホームページをご覧ください。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験

受験前スペック

  • 26歳の新卒会社員
  • ITパスポート取得
  • 勉強時間は100時間/3.5か月
  • SEとして5ヵ月の実務

基本情報技術者試験は受験していませんでした。

取得動機

  1. 会社から報奨金(奨励金)が支給される
  2. キャリアを考えると取得したほうが有利
  3. 人気のある(広く知られた)資格である
  4. 難易度が高くない

これらがシナジーして、資格取得がメリットに感じられたことが取得動機です。

応用情報技術者試験の受験に先んじて、基本情報技術者を取得される方も多いと思うのですが、それぞれ半年に1度しか受験機会がありません。

僕はなるべく早く上位の資格を取得したい気持ちが強かったため、基本情報技術者をスルーしました。

予想通り、勉強はそこまで根を詰めたわけでもなく(3.5か月で100時間程度)合格することができました。

問題形式

  • 午前問題は4択(四肢択一)
  • 午後問題は字数指定ありの記述(おおよそ5字から30字)、11分野から5分野を選択

この問題形式を理解し対策を立てることで、効率よく学習し合格することができると思います。4択問題より記述問題のほうが難易度が高いです。

学習方法/手順(銭形の場合)

  1. テキストを1周読み込む
  2. 午前問題をやり込む(上記と並行)
  3. 直前3週間は過去の午後問題に短期集中

まずは知識をインプットするためにテキスト(参考書)*1中古で購入し、1周網羅的に読むことを目標にしました。集中力が持たず、これがなかなかつらかったです。

同時並行でWebアプリ*2を利用して午前問題に取り組みました。午前問題は4択方式なので、ある程度ふわっとした知識でも消去法で2択まで絞れることがあります。問題に慣れながら解説を読み、知識を固めていきました。

テキストを1周した後、残りの3週間で午後問題の対策に取り組みました。

順序としては正攻法だと思います。

午後問題の分野選択

試験本番では11分野から5分野を選択解答するわけですが、学習する分野数と捨てる分野数のバランスが重要です。学習する分野が多いと分野ごとの学習が浅くなります。一方で捨てる分野が多いと当日の問題によっては難しい問題を解答することを迫られます。トレードオフなんですね。

僕は一通り過去問題を読んだ上で、理解の浅い3分野の学習を諦め、残りの8分野に絞って午後問題に取り組みました。その手応えをもとに分野選択の優先順位を決めて、分野別に学習量に重みをつけながら試験当日に臨みました。

8分野をカバーしていたために、試験本番の分野選択では「捨て候補の分野だったシステムアーキテクチャが簡単そうなので選択」というようなことができました。

学習進捗は、過去の午後問題の分野別年度別にスプレッドシートで管理しました。

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分野別学習進捗管理(銭形流)

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問題別学習進捗管理(銭形流)

良かった点

  • 網羅的にテキストを読んだ自負による安心感があった。
  • Webアプリを積極利用し、効率的な学習ができた。
  • 学習の進捗管理を行うことでモチベーションが維持できた。
  • (午後問題において)ある程度どの分野にも対応できるようにした。
  • 分野選択の優先順位をつけて勉強に取り組んだ。

悪かった点

  • 午後問題対策を始めるのが遅かった。
  • Webアプリで午前問題の正解できる問題を解いて勉強した気になっていた。

この銭形流の勉強の反省を踏まえ、受験を検討している、効率よく勉強したいと考える読者の方には以下の学習手順をおすすめします。

おすすめの高効率学習方法/手順

  1. テキストを流し読みする。
  2. Webアプリで午前問題に取り組み、不明点はテキストで復習し解消する。
  3. なるべく早く午後問題に触れ、取り組み始める。

基本情報技術者試験合格レベルの知識があれば、テキストの網羅的な読み込みは必ずしも必要ではないと思います。「不明点があればその都度参照する」くらいのほうが効率はよいでしょう。

先述した通り、午後の記述問題のほうが難しいため、早めに午後問題に取り組むことをおすすめします。なぜなら午後問題が合格水準にあれば、午前問題で不合格になることはそうそうないだろうからです

以上より、学習効率や知識に自信がある方はテキストは流し読みすべきです。僕もいまから受験するならこうする。

応用情報技術者取得の意義

  • 会社からの給与が増える(手当/一時支給など)
  • システム開発や情報技術に関する知見が広がる
  • 学習した/資格取得したという自信がつく
  • 会社/職場で(ある程度)評価してもらえる

資格取得が業務のなかで直接役立つということはあまりないと思います。もっとほんのりふわっとした感じに役に立ってくるんだろうと思います。

これらにメリットを感じる方は受験を検討してもよいのではないでしょうか。

今後

翌年春期のプロジェクトマネージャ試験を受験予定です。

今回の経験を活かして効率よく学習し、合格を勝ち取れるよう頑張ります。

まとめ

  • 応用情報技術者は上手に対策すればそれほど難しい資格試験ではない
  • 認知度の高い試験ではあるが業務では直接役に立たなそう