ユーザーストリームがなくなってTwitterクライアントをTwitDuckへ移行した話
こんにちは、銭形です。
今回はTwitterのUserSteramの廃止を受けて、TwitterクライアントをTweetDeckに移行した件について書いていきます。
UserStreamの廃止
2018年8月23日をもってTwitterのUserStreamが廃止されました。
ユーザーストリームとはリアルタイムでツイートを取得し、タイムラインを自動で更新する機能です。
僕はこれまでTwitterクライアントとしてJanetterを使ってきました。その理由として大きかったのがこのユーザーストリーム機能です。情報を得るためのツールとしてこの機能は欠かせません。
僕がTwitterを使うのは"いま"みんなが何に関心があるのか、"いま"どんな情報があるのかを知るためです。半日前にバズったツイートには興味がありません。
このUserStreamの廃止はJanetterに限らず多くのTwitterクライアントに影響がありました。これを嘆く人は少なくなかったと思います。あなたももしかしてタイムラインを取得するためにページを更新したりスワイプしたりしていませんか?
2010年から続けてきたTwitterも潮時かと思い、類似SNSであるMastodonへの移行も考えながら、インターネット上でいろいろ調べました。
そこでTweetDeckが便利らしいという情報にあたりました。
TweetDeckとは
TweetDeckとはTwitter公式のクライアントです。
カラムを横へ追加していくことでPCのモニタの横への広さを有効に使えるデザインになっています。
Twitter公式といえばTwitterWebClientやiOS、Android版のアプリが有名ですが、TweetDeckはWebブラウザ上で動作する公式のクライアントになります。
もともとはサードパーティクライアントのひとつだったのが、Twitter社に買収され公式クライアントになったようです。
TweetDeckのメリット・デメリット
僕にとって重要な部分だけをかいつまんで説明します。
メリット① ユーザーストリームに代わるタイムライン自動更新
前述の通り現在の情報を得るために重要なタイムライン自動更新機能が優秀です。
どういう仕組みでユーザーストリームと同じ挙動をしているかはわかりません。公式クライアントだからできているんでしょうか。
メリット② 複数アカウント管理ができる
複数のアカウントに同時にログインし、任意のアカウントからツイート、リツイート、いいね等することができます。
また複数のアカウントのタイムラインを同時に取得できます。ただしひとつに混ぜることはできません。
メリット③ 広告がない
Twitterの広告ってとてもうっとうしいですよね。広告は不要です。
メリット④ メディア・引用リツイート元をページ移動せずに表示できる
タイムライン上の画像と動画、引用リツイートをクリックすればページ移動せずに表示・再生することができます。
メリット⑤ カラムが優秀
通知カラム、検索カラム、リストカラム、アクティビティカラムなどがあります。
リプライ等に即座に反応したい場合は通知カラムを追加し、サウンドやポップアップでの通知を有効にすることができます。
エゴサを極めたい場合は検索カラムを追加し、特定ワードがツイートされたときにサウンドやポップアップでの通知を有効にすることができます。
僕が特にいいなと感じたのがアクテビティカラムです。フォローしているユーザーがフォロー、いいね、リストに追加した旨を表示します。第2のタイムラインのような感覚で使うことができます。
メリット⑥ キーボードショートカットがある
キー設定を変更することはできないものの、簡易的なキーボードショートカットが使えます。慣れれば便利かもしれません。
デメリット① フォロー状態の確認が面倒くさい
メリット②として複数アカウント管理を挙げましたが、その一方で自分が持っているひとつのアカウントに対してのフォロー状態しか確認できません。
アカウント1からのフォロー状態はすぐ確認できるものの、アカウント2からのフォロー状態を確認するためには、設定を開き、デフォルトアカウントの変更(アカウントの切り替え)を行わなければいけません。これが非常に手間です。
またタイムライン上にアイコン等でフォロー状態を確認することもできません。
Janetterでは相互フォローの場合にアイコンが表示されるため、プロフィールを表示せずともフォロー状態の確認がしやすいです。
リプライを送ろうとしたときに「あれこの人って相互フォローだったかな?」と思ったことはありませんか?これを確認するときに非常に手間だということです。
デメリット② タイムラインの時間が相対時間から変更できない
個人的にはタイムラインの時間は絶対表示のほうが好みなので、変更できないのは惜しいなと思います。
TwitDuckが便利
ここまでTweetDeckに関して述べてきました。
TweetDeckはWebブラウザ上で管理するクライアントですが、ブラウザはたくさんタブが並ぶため、ひとつのタブを扱いづらいですよね。ブラウザを閉じたいけれどTwitterだけ残したいということがあると思います。僕としてはブラウザ上でTwitterを運用するのはナシかなと思っていました。
そこでTwitDuckというアプリが便利です。これによってWebブラウザとは別のウィンドウ・アプリとしてTwitterを運用することができます。
TwitDuckはTweetDeckを表示するだけのWindowsアプリです。TweetDeck専用ブラウザと言ってもいいかもしれません。特に追加の機能はありません。
僕は4カラムで使っていますが、これをどんどん右に追加していけます。
まとめ:まだTwitterから離れられそうにない
僕の場合、JanetterからTwitDuckへ移行して、むしろ快適になりました。アクティビティカラムを見れば、フォローしている人たちがどんな人をフォローして、どんな情報に触れているかを知ることができます。これが新しくて、面白いです。
UserStreamが廃止されるということで、僕と同じように類似SNSであるMastodonへ移行しようとする人も観測しましたが、現状多くの人がそのままTwitterを使っているように思います。
いろいろなWebサービスとの連携や企業広報としてのTwitter利用など、Twitterはもはやインフラになりつつあると感じます。災害時の安否確認にSNSを利用するということも増えてきました。僕もUserStreamの廃止をきっかけにTwitterをやめようかと小一時間だけ考えましたが、他に代わるものがありませんでした。SNSとしての代替はあっても、発信する人たちが移行しなければそこにはなにもありません。
この改変はTwitterの運営上仕方のないものだったと受け入れるにしても、どうかTwitter社にはこれ以上Twitterを"よりよいもの"にしないでほしいと切に願います。